2017年2月6日月曜日

猫

 どちらかと言えば猫好きである。子犬はキャンキャンほえるし、子供の頃、野犬に追っかけまわされたことがあるから、どうも、犬を前にすると構えてしまう。昔、祖父の家で白い秋田犬を飼っていて、幼少の頃、アイス最中片手に部屋から犬小屋を覗いたら、尻尾を振って喜んでいたのだが、次の瞬間、手に持ったアイス最中をぱくっと奪われてしまったことが記憶に残っている。当時、親類の中で一番年下だったから、犬に序列的に下に見られていたのだろう。
 いや、猫の話である。実家で飼っていた猫は18年生きた。小学生の頃、夜になるとニャーと寝るのを催促しにきて一緒に布団に入って寝ていた。夜中、おしっこで布団から出て、戻ってきたら肉球が冷たかった。後ろ足の肉球の間が弱点で、布団の中で寝ているとき、わざと肉球の間をくすぐったりすると、首におかれた前足から爪をやんわりとだし拒否の態度を示したりした。思い返せばいろいろと記憶がよみがえってくる。猫といえばまた、さかりの季節の猫の喧嘩も見ていて面白い。立ち居地が高い方が優位な立場で居られるようで、顔がぶつかりそうなほどくっつけあって背伸びしあいをしていたりする姿など見ているととても愉快だ。あるとき夜中近所を散歩していたら、やはり猫同士にらみ合っていて、間合いを取って、片方の猫が二足歩行で腕を上げて攻めにでていたところを目撃したときは、猫ながらにさすがだなと思った。猫になりたいとも思うが、猫社会もいろいろと大変そうだと思うので思うだけにしておこう。

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