2017年2月8日水曜日

抗酒剤ちゃん

抗酒剤ちゃん
抗酒剤ちゃん
アルコール依存症の治療で、12月中旬から抗酒剤(シアナマイド)を飲んでいる。去年、アルコール離脱せん妄で入院して、それ以来、レグテクトと言う錠剤をを飲んでいたが効果はなかった。抗酒剤は名前の通り、抗酒剤を服用することでお酒に対する反応が起こり、飲酒すると頭痛や吐き気など不快な症状が出て、その結果お酒が飲めなくなる薬だ。病院を何箇所か転院したが、今のところへはじめて受診したときに、お酒をやめようと思うんだったら抗酒剤を飲んでください。いやなら帰ってください。と言われ、一瞬ためらい、どうせまた今日は良く働いたからとか理由を付けて酒を飲むのだろうという中途半端な気持ちが途切れて、これはまじめな治療なんだなと気が付いて、抗酒剤を診察室で飲んだ。それから毎日通院することとなるのだが、これはアルコール離脱症状の経過を看る意味があるらしい。はじめのうちはノンアルコールビールで晩酌して、気分だけでも酒を飲んでいる雰囲気を未練がましく味わっていたが、ビールとノンアルコールビールはやはり違う。いつのまにかノンアルコールビールも飲まなくなり、そのままアルコールを飲まないで過ごしている。抗酒剤は身体的な反応はもちろんのこと、精神的な反応、抗酒剤を飲んでいるから酒を飲むと苦しむぞ。という抑止力が気持ちにでてくるようだ。今は、居酒屋や、天気の良い観光地でビールを売られていても飲みたいという欲求はそれほどわいてこなくなっている。しかし、抗酒剤をうっかり飲み忘れて、つい仕事での付き合いでとか、ほんの隙に脳に築かれたアルコールと言う名の高速道路が開通してしまうので、毎朝かかさず抗酒剤を飲んでいる。まぁビール飲みたいなと思うことはあるのだけれど、体調も崩していることだし、しばらくは断酒の生活が続きそうだ。

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